その夜、民宿の部屋の窓から夜の田代島を眺めてみます。波の音と笹の擦れる音、そして静かにあたる竹のカラカラという音。島の人は荒れていると言っていたものの、言い方を変えれば自然が自然のまま生きているということです。人の手がかからないものこそ本当の自然です。ここではそれに出会えるような気がします。キャンプ場など必要ないのではとさえ思えてきます。自然がのびのびしているほんの小さな島、ここはいいところだとつくづく思いました。